【1ヶ月で400円の差が出ます】2020/6/27
こんばんは、伊藤です♪
前回の続きです。
前回、建物の断熱、気密の性能を表す、
UA値、C値について書きました。
性能の数値なので、
高いに越したことはありませんが、
多くの場合、
その数値が実際の生活にどの程度影響を与えるのか
分からずに、
闇雲に数値を求めていることがほとんどです。
例えば、
時速100キロで走る車と
時速50キロで走る車を比較した場合、
時速100キロの車の方が
目的地に2倍早く到着する。
というのは
誰でもわかる数値です。
でも、
200馬力の車と
100馬力の車を比較した場合、
どう違うのかよくわかりません。
多分、200馬力の方が
「加速しやすいのかなぁ」
「きっと、力強い走りなんだろうなぁ~」
くらいの感覚です。
建物の隙間を表している「C値」も同じで、
C値1.0の家と
C値0.5の家
「実際の生活で、どの程度違いがありますか?」と
C値を売りにしている住宅会社さんに
質問してみてください。
「家中の隙間を全部合わせても
ハガキサイズくらいしかありません。とか
名刺サイズくらいしかありません。」
としか答えられない場合がほとんどだと思います。
ハガキサイズの隙間の家と、
名刺サイズの隙間の家で
生活にどんな違いがあるのか?
そこまで答えられたら
相当マニアックな人です。
というわけで
C値1.0と0.5
どの程度差が出るのか
計算していきたいと思います。
何で比較するのか?も難しいところですが、
そもそも
何のためにC値やUA値を上げるかと言うと、
家の中を適温に保ち、
なおかつ、
冷暖房費を抑えるためです。
だから、
C値1.0と0.5の差を
エアコン代(電気代)に換算することにします。
まず、前提条件を決めなければなりません。
(計算を簡単にするために大雑把な数値にしています)
・床面積120㎡(約36坪)総2階建て
・屋内の体積300立法メートル
・第1種換気(クラッシアで標準仕様です)
・建物内外の温度差20度
・外の風速5m
・空気の容積比熱0.3wh/m3k
C値1.0の時
1時間あたりの隙間から逃げる
エネルギーは540ワットになります。
計算は
漏気90m3 x 比熱0.3w x 温度差20度=540w/h
C値0.5の時
1時間あたりの隙間から逃げる
エネルギーは270ワットです。
計算は
漏気45m3 x 比熱0.3 x 温度差20度=270w/h
1時間あたりの差は270ワット
と言うことがわかりました。
これをエアコン代に換算します。
6畳用の2.2kwのエアコンで、
1日10時間運転x30日間とすると
81キロワットの差になります。
エアコンのエネルギー変換効率(COP)を
ざっくり5倍として、
1時間あたりの電気代を
25円とすると
81k ÷ 5 x 25円=405円
やっと答えが出ました。
冬場など、頻繁にエアコンを使う時期だと
C値1.0の家に比べ
C値0.5の家の場合、
1ヶ月で約400円の電気代の差が出ます。
いかがでしたか?
C値1.0と0.5の差は
はじめに思っていたのと比べて
大きかったですか?
思ったよりも小さかったですか?
性能は高ければ高い方が良いに決まっていますが、
こうやってお金に換算すると
より身近な問題に感じられますね。
<前回のブログ>
【UA値とC値って何?・・】
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